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名前を思い出すのに有効な方法!! (2)

  《つけたりです》

 誰に頼まれたわけでもないが、この紋題を、もうすこし掘り下げてみる。思い出せない、ということはそんなに大変なことなのか?いや、それ程でもない。なぜかというと、後から考えてみると、大したことでなかったり、場合によっては、他の人が思い出してくれて、事なきを得る場合も多いのだ。

 たとえば、「あれなんだったかなあ」「えーと、チョッと待ってよ。あたしが、思い出してみるから。あっ、それ、上原謙じゃない?」「そうだよ、なぜ俺はあんなに有名な人を…」といったことになる場合も、ケッコウ多いからである。

 あまり教えたくはないが、金魚の糞みたいに、四六時中、こういう人から離れないようにするのが、物忘れの悩みから開放されるコツだ。

 また、中には、マッタク思い出せないわけではなく、ある時季になれば、簡単に思い出せる人もいる。たとえば、江間章子だ。このひとは、四季のうち春、秋、冬の3シーズンは駄目だが、「夏が来れば思い出す」のである。

 こういうのは、完全な認知症には入らない。だが、四季のうち夏だけでは、後のシーズンは非常に困る。もちろん、そっちの方が長いからである。

 世の中には、事実、忘れてよいことも多い。また、仮に忘れても、時間がたてば、全ては納まるところに納まることも多い。無理に、忘れないように、踏ん張る必要はないのだ。思い出したくない場合は、無理をしないこと。人には誰しも、『ドン・キホーテ』の著者、セルバンテスのように、「名は思い出したくない村」というのがあったり、思い出したくない人、思い出したくないことなぞが、ワンサカあるのが普通だ。

 これを、いちいち思い出していては、身がもたない。そこで、あまりにも多すぎる情報を、せっせと「ごみ箱」へ投げ込んでくれる茗荷などという、親切なソフトが昔からチャンとある。また、忘れて得をした話もある。落とし噺の『茗荷屋』では、悪心を持った宿の亭主が、忘れ物名人の泊まり客から、持ち金をすっかり巻き上げてしまおうとして、却って肝心の宿賃を忘れられ、地団太を踏んで悔しがる話が出て来る。

 イタリアなぞでは、何にでも、守護聖人がいるが、忘れ物の場合は、パードヴァの聖アントニウスが、霊験あらたかだそうだ。だが、聖人にお願いする前に、カトリックに入信することが、必須条件となるはず。

 ただ、忘れ物を見つける方法は方々に書いてあるが、忘れた名前を思い出す方法については、どこを探しても見つからぬ。昔の人は、人の名前は絶対に忘れなかったのであろうか。不思議といえば、不思議な話だ。(@_@;)

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